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中国製CO2測定器は正確なのか?偽物の見分け方

2021年8月10日

コロナウイルス感染症予防のために、最近人気が出てきたのが「二酸化炭素測定器」「CO2濃度測定器」「CO2センサー」と呼ばれる物です。

CO2濃度測定器はどのように使うのか?

このCO2測定器を使うことで室内の二酸化炭素量を測ることができますので、室内の換気のタイミングを知る上でも有用なツールと言えます。

厚生労働省は、室内の二酸化炭素濃度1000ppm以下という基準を示しています。ちなみに外気のCO2量は400ppm台です。ですので、室内が400ppm以下ということは普通はありえません。室内ですと通常は700ppm前後でしょうか。

1000ppmを越えたら換気をする(もちろんそれ以前に定期的に換気をするのはよいことです)という、一応の目安することができるでしょう。

CO2濃度測定機の偽物が出回っているという情報も!?

このCO2計測器ですが、日本製のきちんとした物であれば安心して使うことができるのですが、最近は中華製(中国製)の偽物が出回っているようです。

ついさきほども報道ステーションでそのことが扱われていました。番組の中である実験がなされていたのですが、中華製(中国製)の物は二酸化炭素量が3000ppmを越えている状態であるにもかかわらず、400ppm台からまったく変化がありませんでした。

それで中を分解して調べてみると、中にあったセンサーは二酸化炭素量を測定するセンサーなどではなく、アンモニアなどを計測するセンサーでした。

そこで番組では一つの実験をしていました。その実験というのは、CO2測定器をアルコールで拭いてみるという実験です。そうするとどうなるのか? 次のような結果が出ていました。

偽物のCO2測定器:数値が急激に増加した
本物のCO2測定器:数値は変化せず

二酸化炭素量を測るためのセンサーはアルコールには反応しませんので、数値は何も変わりません。

一方、偽物に付いているセンサーはもともとが二酸化炭素用センサーではないので、アルコールで反応してしまいます。

ちなみに「ppm」は、「parts per million」であり、100万分の1ということになります。1ppmは0.0001%です。

購入時に見分けることはできるのか?

店頭で販売している商品であれば、アルコールを含んだウェットティッシュなどで試してみることができると思いますが、Amazonなどの通販ではそれもなかなかできませんね。

番組では、アルコールで反応したCO2測定器(二酸化炭素量測定器・CO2センサー)を販売している中国企業に電話をしてみたものの、「番号がかわっている」とか「電源が入っていないため〜」というアナウンスが流れ、企業の担当者と話すことはできませんでした。

Amazonで中国製のCO2測定器(だけではありませんが)を購入する際には注意が必要かと思います。

Amazonで中国製商品(中国企業が販売している商品)の見分け方があります。

【実録】Amazonで中国の出品者から購入して経験した嫌なこと。

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商品ページの右側にある「販売元」欄をクリック。

お問い合わせ先番号が「+86」になっていれば中国ですし、住所欄に「CN」とあれば、それも中国であるということがわかります。

もちろん中国企業すべてが悪いわけではありません。ただ、Amazonに出品している中国企業は・・・注意が必要です。実際、私も嫌な経験をしたことがあります。

購入前に電話をかけてみるというのも一つの方法かもしれませんね。

おすすめのCO2測定器はどれか?

やはり日本製です。

値段が少し高くなりますが、「安物買いの銭失い」にならないためにも日本製の良い物を購入するのが良いと言えます。

厚生労働省は「NDIRセンサー(非分散型赤外線吸収法によるセンサー)」が安価でありながら使いやすいとして勧めています。

たとえばこちらのyoutube動画を見てみますと、それがよくわかります。

 

ぜひ参考にしてみてください。

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