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【ひかり電話】自宅の電話・固定電話を無料で携帯に転送する裏技

自宅の電話や個人事業主の仕事用固定電話を無料で携帯(スマホ)に転送する方法があります。でもそれは実際には「転送」ではありません。もっと良い方法です。ちょっと手間ですが、転送通話料もかからず、携帯(スマホ)から自宅(仕事用固定電話)の番号で発信できますし、自宅(仕事用固定電話)にかかってきた電話を携帯(スマホ)で受けることもできます。

一言で言うなら、これはVPN機能を使うという方法です。

次に当てはまる方はぜひ読み進めてみてください。きっとお役に立てると思います。

ただし、この方法はNTTの「ひかり電話」を使っている方限定の裏技(裏技でもなんでもないけど)になります。詳しくは下記4つの点を満たしていないとこの裏技を使うことができません。

  1. NTTフレッツ光を使っている
  2. 回線終端装置(ONU)一体型のホームゲートウェイ/ひかり電話ルータがPR-500KIである
  3. ひかり電話を使っている
  4. スマホを使っている(ガラケーではこの方法は使えません)

※ちなみに私の家ではビッグローブひかり(NTT)です。

2のホームゲートウェイ/ひかり電話ルータPR-500KIはコレです。

自宅電話(固定電話)をスマホで発信・着信させる方法

前述の2にも記載しましたが、回線終端装置はPR-500KIでなければなりません。このルータ、VPNの機能があるんです。VPNとはNTT東日本のウェブサイトによりますと、こう説明されています。

企業の拠点間を専用線でつなぐかわりに、複数のユーザーで共用する回線を仮想的な専用ネットワークとして利用する技術およびサービスです。

つまり、自宅電話(仕事用固定電話)を仮想的な専用ネットワークとして繋いでしまうということでしょうか。

前置きはさておき具体的な方法について、私が使っているiPhoneを例にして説明してきます。

1.PR-500KIに接続し設定する。

パソコンからPR-500KIに接続するのですが、有線もしくはWi-Fi経由で192.168.1.1で接続できると思います(人によっては違うかもしれません)。ユーザー名は「user」とか「admin」とかになっているかと。パスワードを入れて「ログイン」します。

 

ログインしますと、最初に出てくる画面がこんな画面かと思います。ここで確認するのは赤で囲んだ箇所です。

  • 「メインセッション」が「常時接続」になっているか?
  • 「メインセッション」の「接続可」にチェックが入っているか?

上記のように設定します。

次に、画面左にあるメニューから①「詳細設定」→②「VPNサーバ設定」→③「メインセッション」に「有効」チェック→④「編集」と進みます。

AとBには、次の④「編集」に進んだときに入力する「接続名」と「ユーザ名」が自動で入ります。では「編集」に進みましょう。

編集をクリックすると下図のような画面になります。

「接続名」「ユーザ名」「パスワード」は自分で決めて入力します。A・B・パスワードはスマホ側でも同じものを設定しますのでメモしておいてください。入力したら「設定」します。設定が完了すると前の画面に戻ります。

入力した「A」と「B」には、ちゃんと同じものが入っているはずです。

次に、「事前共有鍵」を控えます。Aのすぐ上にある「事前共有鍵」欄右にある「表示」をクリックします。するとアルファベットと数字の羅列したこんな画面が出てくると思います。この複雑な羅列がスマホにも設定する必要のある「事前共有鍵」です。これは間違えたらダメなのでスマホで写真に撮っておくことをオススメします。

「事前共有鍵」を確認(メモあるいは撮影)したら、画面左のずっと下にある「設定」をクリックして保存します。

次に、左メニューから「情報」→「現在の状態」と進みます。「現在の状態」画面ではずっと下にスクロールしたところに「WAN側IPアドレス」という欄がありますので、そこにあるIPアドレスをメモします。この「WAN側IPアドレス」は非常に重要です。クレジットカードやキャッシュカードの暗証番号と同じほど大事だと思ったほうが良いと思います。

※「WAN側IPアドレス」はPR-500KIを再起動したら変わりますので、再起動するたびにスマホ側の設定も修正する必要があります。

これでPR-500KI側での設定は一旦終了します(また後で使うので設定画面は閉じないでください)。

iPhoneでの設定

次にiPhone側での設定です(iPhoneのキャプチャ画面はiOS14.6のものです)。

「設定」→「一般」→「VPN」をタップ。その中にある「VPN構成を追加」をタップします。すると下図の画面になりますので、「タイプ」欄で「IKEv2」となっている箇所をタップし、L2TPを選択します。左上にある「構成を追加」から元の画面に戻ります。

「タイプ」が「L2PT」になっていることを確認し、次のように入力していきます。

すべてを入力したら、右上にある「完了」をタップします。下図の画面になったでしょうか?

Wi-Fiが繋がっていたらVPN接続ができませんので、まず①Wi-Fiを切り、その後、VPN構成の「状況」欄のスイッチを右にします。3,4秒も待てばVPNで接続ができるはずです。

VPN接続が完了すると、下図のようになります。こうなればVPN接続は完了です。

ただ、これだけではまだ自宅電話(仕事用固定電話)をiPhoneで発信したり、電話を受けたりはできません。

次のステップに移ります。

iPhoneにアプリ[AGEphone]をインストールする。

次にApp Storeからアプリをインストールします。インストールは簡単ですね。他のアプリと同じです。さて、ここまで来たらあとはもう少しです。頑張りましょう!

AGEphoneの設定の前にもう一度、PR-500KIの設定画面に戻る

はやる気持ちを抑えながら、もう一度NTTのホームゲートウェイ/ひかり電話ルータPR-500KIの設定画面に戻ります。

左側メニューにある「電話設定」→「内線設定」の中はこうなっています。私の家では、内線番号1にアナログ電話を接続してあります(使っていません。着信があったらiPhoneで受けるので「利用有無」のチェックを外しています。)。

iPhoneは「内線番号3」に設定しています。詳細の設定を右側にある「編集」から入ります。

「編集」から入ると下図のような画面になります。

下の設定画面を解説してきます。

「内線番号」・・・「3」。内線番号3の設定なのでこのままでOKです。

「ニックネーム」・・・自分がわかればなんでもいいです。台数が多ければ管理している担当者の名前でもいいかも。

「端末属性」・・・今回は電話として使うので「音声専用端末」で。他はやったことがないのでわかりません。

「MACアドレス」・・・大事です。iPhoneの「設定」→「一般」→「情報」にある「Wi-Fiアドレス」を入力します。

「ダイジェスト認証」・・・「行う」

「ユーザID」・・・内線が「3」なので「0003」にしてます。同じ番号をAGEphoneにも入れます。

「パスワード」・・・最初に設定したパスワードを入れます。同じパスワードをAGEphoneにも入れます。

上記のようになりますね。すべて入力したら左下の「設定」をクリックします。これでPR-500KIの設定を完了です。

次はいよいよiPhone側でアプリ「AGEphone」の設定をします。

AGEphoneの設定(これで終わりです)

AGEphoneを立ち上げますこの段階では、家のWi-Fiに繋がっていても大丈夫です。むしろまずはWi-Fiに繋いでいたほうがわかりやすいかもしれません)。その中の「簡易設定」をタップします。

これです。

「簡易設定」から入ると、こんな画面になります。

上記の箇所を入力したら、右上にある「完了」をタップします。うまくいけば、下図のようになります。

上部に緑色の丸と「ダイヤルできます」という表示があれば、iPhoneから自宅番号で発信も受信もできます。電話をかけるときは、画面下にある「キーパッド」から普通にダイヤル操作すればOKです。

ちなみにこの画面では自宅のWi-Fiで繋がった状態になっています。ではWi-Fiの届かない外に出かけたらどうなるのでしょうか?試しにWi-Fiを切ってみると、こうなります。この状態ではiPhoneから自宅(固定電話)番号からの発信も着信もできません。

ではWi-Fiに繋がっていない状態で、先ほど設定したVPNの設定をONにしてみます。iPhoneは「設定」の中にあります。

 

それをONにしてみると・・・下図のようになればOKです。さっきとは違いVPNの表示があり、「ダイヤルできます」と表示されていますね。

まとめ

こうして見てみると、やることが多く面倒な気がしますが、実際にはそんなに大変ではありません。何よりも携帯電話への転送通話料のことを考えると非常にお得ですので、フレッツ光とひかり電話を使っていて、ルータがPR-500KIであるならぜひ試してみてください。

この方法で外出先でも自宅電話(仕事用の固定電話)が使えると、外にいるのに家にかかってきた電話を受けることができますので、携帯の「かけ放題」「話し放題」プランに入っていない場合、非常に安い通話料でスマホを使うことができるというメリットがあります。

以上が「【ひかり電話】自宅の電話・固定電話を無料で携帯に転送する裏技」でした!

※前述の通り、PR-500KIを再起動すると「WAN側IPアドレス」が変わってしまいますので、その部分を再度入力してやる必要があります。そのときはまたこちらの記事を参考にして頂きたいと思います。ブックマークをよろしくお願いします。

※後日、「WAN側IPアドレス」が変わったときに通知してもらえる方法について記事にしますのでしばしお待ちください。

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