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初防衛の藤井聡太王位の勝負メシ 将棋めしは?

2021年6月25日(水)、徳島市で行われた第62期王位戦七番勝負第5局は見事、藤井聡太王位が王位防衛に成功、挑戦者の豊島将之竜王(31)に勝ちました。

10代でタイトル連続防衛に成功し、タイトル初登場から4連続で獲得(奪取2・防衛2)したことは将棋史上初の偉業ということです。今年はオリンピックも含めて10代の方々の活躍が目覚ましいですよね。

王位戦将棋めし(勝負めし)は?

さて、気になる王位戦の将棋めし(勝負めし)は何だったのでしょうか?

1日目(8月24日)のお昼は、渭水苑の天ぷらうどんだったそうです。

2日目(8月25日)のお昼は、渭水苑の鉄火丼だったそうです。

王位初防衛の藤井聡太談

それでは次に、防衛に成功した藤井聡太王位の感想からご紹介します。

「防衛という結果を出せてホッとした気持ちもあるんですけど、今後も重要な対局が続くので、ホッとするよりも今回の番勝負の経験を次につないでいくことを考えないといけないです」。

「(豪雨災害で)大変な状況の中、各対局で素晴らしい環境を整えていただいて関係者の方々には非常に感謝しています。対局者としてできることは盤上で全力を尽くすことしかないと思っていました。(ファンへの)メッセージにできればいいなと思って指していました」

「第4局の嬉野の対局が豪雨で変更に。コロナ禍もあって、大変な状況の中で、環境を整えていただいたことに本当に感謝しています。北海道(第2局)では電車に乗ることができたり、そういった面でも充実した番勝負になったのかな」

「初めて豊島竜王とタイトル戦の番勝負を対戦することで、作戦名の精度の差を感じる場面がありましたし、うまく勝ちに結びつけられる対局が多かった。そのあたりを踏まえた上で叡王戦第5局を戦っていけたらなと思います」。

「勝った将棋も苦しい場面が長い将棋が多かったですし、内容的に押されていたのかなと思います。番勝負で自分に足りない部分もいろいろ見つかったので今後に生かしたいです」

「振り返ると、序中盤でリードを奪われてしまうような展開が多く、こちらにとって課題が多いシリーズだったのかなと思います。戦型的には相掛かりが3局、角換わりが2局。それぞれ違う展開になって、いろいろな将棋が指せたことはとても勉強になった」

「(叡王戦最終局。獲得すれば史上初の10代での3冠達成に関して)第4局が完敗という結果になってしまったので、悔いのない将棋が指せればと思っています」

「今回、結構早い段階でこちらが気付いていない好手を指されるような展開が多かった。特に第1局(負け)の(豊島の)構想は、こちらが全く気付いていない。でも、指されると本当にすごくいい手順だったので、非常に印象に残っています」

「(第5局の徳島市の料亭「渭水苑」に関して)今回初めてうかがって、本当にとても落ち着いた雰囲気の対局室だなと。ご飯は2日目は鉄火丼。丼物は食べやすいですし、おいしくいただきました。徳島の地で防衛という結果を出すことができて、とてもうれしく思っています。また来年もあるので、いい将棋をお見せできるよう精進していきたい」

料亭「渭水苑」

他の方々のコメント

他の棋士の方々も様々なコメントをしています。

中村太地七段(33)

「王位戦の結果は今後のカギも握ると思っていたので、藤井さんがスコアも内容も充実して制した意味は大きいかもしれない」

高橋九段

「トップ棋士は挽回する力がある。(対藤井戦1勝8敗の)渡辺明名人が五分に戻していくこともあります。これからが注目」

白瀧呉服店(東京都練馬区)の白瀧佐太郎さん(47)

(和服の着付けに関して)「太鼓判を押せます。普通の方より覚えが早くて、もう手順よりも、どのようにしたら奇麗に見えるかという段階に変化しています」「藤井さんのおかげで和の文化としての裾野が広がっていると感じます」

藤井聡太王位の今後のスケジュール

2021年8月30日 竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局・永瀬拓矢王座戦

2021年9月13日 史上最年少三冠を懸けた豊島との叡王戦最終第5局

があります。まだまだ藤井聡太さんから目が離せませんね!応援しています。

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