公的手続き

【実録】親が亡くなったときの手続きでやったこと

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私事で大変恐縮なのですが、2021年4月に肺がんで闘病中だった母が亡くなりました。コロナ禍だったため、入院するとその場でお別れとなってしまいます。そこで私は、治療が出来ない状態になった時点で母を私の自宅に呼び、在宅でお世話をすることを選びました。そのおかげで最期は私の自宅で母を看取ることができました。

もし入院させていたなら、最期まで面会もできずに母には寂しい思いをさせたままお別れすることになり、一生後悔することになったと思います。

この記事では、母が亡くなった後の手続きについて備忘録を兼ねてまとめてみました。

1.死亡診断書の受け取り

私たちは在宅介護で母のお世話をしていましたので、母の容態がおかしくなってきたとき、すぐに在宅医療を受けていた病院に連絡をしました。先生はすぐに駆けつけてくださり、母が亡くなったことを確認してから、死亡時刻を確認、その場で死亡診断書を書いてくださいました。

もしこれが、事故死や突然死などの場合には医師に「死体検案書」を作成してもらうことになります。

2.死亡届の提出と火葬許可証の受け取り

受け取った死亡診断書の左側には「死亡届」が付いていましたので、その死亡届けに必要事項を記入し、コピーを取った上で本紙のほうを役所に提出しました。

役所は混んでいるイメージがありますが、死亡届を提出する窓口は混んでおらずすぐに手続きが済みました。死亡届けを受理されるとその場で「火葬許可証」を受け取ることができます。

死亡診断書のコピー(写し)は以後必要になる様々な手続きでも使いますのでコピーは最低3部くらいは取っておいたほうが良いと思います。

3. 葬儀社への連絡と打ち合わせ

これは母が亡くなって病院の先生から死亡診断書を受け取った直後にすぐに連絡をしました。在宅医療でしたし自宅葬と決めていましたのでそれほど急ぐことでもないのかもしれません。

急死や事故死の場合には、かなりバタバタすると思います。母の場合は、在宅で看取ると決めていましたので、葬儀社もあらかじめ決めていました。

死亡後すぐに行うべき公的手続き

親が亡くなってすぐに行うべき公的手続き等はいろいろあります。

年金受給停止

母は、35年以上前に亡くなっていた父の(母の夫ですね)遺族年金を受けていました。もちろん母自身の老齢基礎年金もあります。それらの年金の受給停止手続きがあります。

年金は「後払い」になっていますので、「未支給年金」というものがほぼほぼ発生します。それはあくまでも亡くなった本人が受け取れるはずだった年金です。ですので、もし遺族がいるならその未支給年金は遺族が受け取ることができます。

詳しくは厚生労働省ウェブサイトで確認することができます。(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/0000088036.pdf

上記リンクでもわかりやすく解説されていますが、仮に7月に入ってから亡くなった場合、6月に支給された年金は4月分と5月分の年金ですから、未支給年金として6月分と7月分を受け取ることができるというわけです。

ですので、年金受給停止手続きと同時に「未支給年金・未支払給付金請求書」を作成し提出する必要があります。

手続きを行う場所:ねんきん事務所

※まずは亡くなった方の年金手帳を用意して、ねんきん事務所に電話で問い合わせてみるのが良いと思います(コロナ禍のため、手続きは窓口ではなく郵送でのやりとりでした)。

介護保険資格喪失届

亡くなった母が住んでいた市の市区町村役場で介護保険の資格喪失届を提出しました。

手続きを行う場所:亡くなった方のお住まいの市区町村役場
必要書類:介護保険証

住民票の抹消届

亡くなった母が住んでいた市の市区町村役場で住民票の抹消届を行いました。

・手続きを行う場所:亡くなった方のお住まいの市区町村役場

葬祭費・家族葬祭費請求

母は、後期高齢者でしたので市役所で「葬祭料」の請求ができました。母が住んでいた市の場合は3万円でしたが、これは市区町村によって異なるようです。

・手続きを行う場所:亡くなった方のお住まいの市区町村役場
・必要書類 健康保険証・葬儀費用の領収証(「内訳が分かる見積もりはありますか?」と尋ねられましたので、あれば見積もり等もあったほうがよいと思います)

高額医療費の還付申請

上記「葬祭費」の請求と同じ窓口でしたが、高額医療費の還付請求も同時に行いました。亡くなった本人の口座への還付ではなく、遺族の還付となりますので遺族の代表者の口座が分かるもの(通帳など)を用意していったほうが良いと思います。

母は後期高齢者だったので国民健康保険の窓口である市町村役場での手続きとなりましたが、亡くなった方がまだ現役だった方であれば、手続きの窓口は加入している健康保険組合や協会けんぽになるかもしれません。あらかじめ電話で確認しておいたほうが良いと思います。

遺族年金の請求

配偶者が亡くなった場合は、「遺族年金」を受給できる場合があります。年金事務所に遺族年金の申請をします。私の母の場合は、もうこれ以上遺族に年金を受け取れる者がいませんのでこの手続きは必要ありませんでした。

親が亡くなったときの公共料金の手続き

親が亡くなったときの公共料金の手続きは、

  • 解約
  • 名義変更

このいずれかになります。亡くなる前に同居していた家族がいるのであれば名義変更ですし、親が一人暮らしをしており、亡くなったあとその家には誰も住まないということであれば「解約」となります。

私の母が亡くなったときには、すでに私の家で同居をしていたのですが、もともと母が住んでいた実家には弟が住んでいました。公共料金の名義はすべて母名義で、引き落とし口座もすべて母の口座になっていましたので、それらをすべて弟の名義に変更する必要がありました。

実際に行ったのは下記の通りです。

水道料金

名義変更自体は電話で行うことができましたが、引き落とし口座(引き落とし方法)の変更は書類で行うことになります。各市町村の水道局によって支払方法に何があるかは異なるかもしれません。

弟が住んでいる市では口座振替払いとクレジットカード払いがあり、弟の希望でクレジットカード払いに変更しました。

手続きをしても、実際に新しい支払方法で支払が可能になるまではタイムラグがあります。設定が完了するまでは払込票が送られてきますので、それを使ってコンビニで支払うことになりました。

電気料金

電気料金も水道料金と同じく名義変更自体は電話でできました。クレジットカード払いに変更するための書類は後日送付されてきましたので、それを使って変更手続きは完了です。

電気料金も新しい支払方法の設定が完了するまでは払込票が送られてきますので、それを使ってコンビニで支払うことになりました。

ガス料金

ガス代に関しては各社手続き方法が異なるかと思います。母の家は都市ガスでしたが、名義変更自体はやはり電話のみでOKでした。支払方法変更に関しては、水道や電気同様、弟のクレジットカード払いに変更するため書類が後日送付され、その書類での手続きとなりました。

新しいクレジットカードでの支払設定が完了するまでの分は、やはり払込用紙を使ってコンビニや郵便局での支払となります。

電話・インターネット料金

母は電話は使っておらず、インターネットのみNTTを使っていたのですが、NTTの手続きも名義変更は書類での手続きとなりました。支払方法の変更はウェブ上から行うことができましたのでこちらは非常に簡単に行うことできました。

NTT東日本手続きページ https://web116.jp/shop/tetuzuki/
NTT西日本手続きページ https://www.ntt-west.co.jp/denwa/mousikomi/

まとめ

この中で一番面倒だったのは年金の手続きでした。用意する書類も多かったですし、記入する欄も多いのでちょっと大変かなと思います。

私の母の場合は、母が亡くなったとの遺族年金を受け取る人がいないのでそれでもまだ簡単なほうだとは思いますが、たとえば夫が亡くなって妻がその後も夫の遺族年金を受け取れる、というような場合はもっと大変になるだろうなという印象です。

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