私の仕事用の携帯電話はもともとauのガラホ(ガラケー)であるKYF37という折りたたみ端末です。
これがKYF37、普通の折りたたみケータイですが、3Gではなく4G(LTE)を使えるケータイですね。私はこれを通話専用として使っています。
どうしても通話録音をしたかったのでこの機種を中古で9000円ほどで購入しました。
ちなみにこのKYF37は通話後に通話録音をするかどうかを選べるので、今の通話が大事な通話だったかどうかを終話後に判断して、録音する場合は「はい」を選べばOK! これがとにかく便利なんですね。
【結論】KYF37をSIMロック解除してOCNモバイルONEで使えるが、電波は弱いことがある!
まず、KYF37をSIMロック解除してOCNモバイルONEで使えるかどうかという点ですが、結論は「使える」です。ですが、ベストな環境ではありません。
その理由は、プラチナバンドを利用できないということと関係があります。
ですが、まずはプラチナバンドについて説明する前に、KYF37について説明していきたいと思います。
KYF37を購入後にSIMロックを解除しソフトバンクSIMで使用
KYF37は購入後にSIMロックを解除し、当初はソフトバンクのSIMを入れて「かけ放題」で使用していました。
特に問題もなく通話していたのですが、引っ越しをした後でどうも電波が弱いことに気付きました。原因は、引っ越した新居が鉄筋コンクリート造のマンションのため電波が弱くなってしまったということのようです。
いろいろ調べた結果、電波が弱くなってしまった理由は「バンド」にあるということがわかりました。
au端末をソフトバンク・ドコモのSIMで使う場合、3Gになる!?
実は恥ずかしながら、私はSIMロックを解除しさえすれば他社SIM(ソフトバンクやドコモ)で使えるというふうに単純に考えていました。ところが違うんですよね。
それはなぜかというと、それぞれのキャリアのバンドが異なっているから。たとえば、
auのバンドは次の通りです。
BAND1(2.1GHz)・BAND3(1.7GHz)・BAND11(1.5GHz)・BAND18(800MHz)・BAND26(800MHz)
そしてauの端末であるKYF37が対応しているバンドはBAND1とBAND26です。
上記のバンドのうち、ソフトバンクも使っているのはBAND1とBAND3、BAND11になります。
ドコモが使っているのはBAND1とBAND3だけです。
そうすると、au端末であるKYF37を他社(ソフトバンクもドコモも)で使うという場合、BAND1のみということになります。
ちなみにプラチナバンドは、周波数700メガ~900メガヘルツ帯の電波を指しています。 このプラチナバンド、KYF37が使えるBAND26にあたりますが、この周波数帯は屋内に浸透しやすく、構造物の陰に回り込んで届くため、建物の奥や地下などでもつながりやすいという特性があります。
ところが、このKYF37をソフトバンクやドコモで使おうとする場合、プラチナバンドが使えない!ということになってしまうんです。ドコモ回線のプラチナバンドはBAND19ですので、残念ながら KYF37ではプラチナバンドが使えない、つまり建物の中では電波は「弱い」ということです。
これが、私のソフトバンク回線で使っているKYF37の電波が弱かった原因です。で、4G(LTE)が弱いと3Gでつながることになり、実際、自宅での通話はほとんどが3Gになっています。ドコモ回線ですから、2026年までは使えるのですが、せっかくの4Gがもったいないですよね。
楽天モバイルが「プラチナバンド」の使用を総務省に訴えていることはご存知の方もいらっしゃると思います。携帯電話にとってはプラチナバンドが使えるかどうかはとても重要なこと、なんです。
まとめ
KYF37でプラチナバンドを使いたい(建物の中でも強い電波で)という場合はau回線を使ったMVNOを選ぶのがベスト!といえるでしょう。
au回線を使ったMVNOについてはこちらの記事を参考にしてください。
※参考までに、LINEMOはソフトバンク回線ですので、やはりKYF37などのau端末では同じようにバンド問題があります。ただ、LINEMOはソフトバンクが直接運用しているだけあってデータ通信はさすがに高速ですね。LINEMOを使う場合は、iPhoneなどのSIMフリー端末やもともとがソフトバンク端末が良いでしょう。