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夏の定番「麦茶」に注意!知っておくべきリスクとは?

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夏の飲み物と言えば、やっぱり「麦茶」。爽やかな味わいで喉越しも良い麦茶は、暑い日にはゴクゴクと飲みたくなりますよね。健康に良いという話もよく耳にするため、自宅のお茶として麦茶を選んでいる人も多いでしょう。しかし、麦茶の飲み方を誤ると、健康に悪影響を及ぼすことがあるんです。

それでこの記事では、麦茶が持つリスクや効果について詳しく解説し、後半では安全に飲むための見分け方や、おすすめの麦茶についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。目からウロコの情報もあるかも!?

麦茶に潜むリスク

食中毒

麦茶のリスクの一つ目は【食中毒】です。

麦茶は穀物から作られているため、温度管理が不十分だと食中毒のリスクが高まります。特に30度前後の温度では細菌が繁殖しやすくなるため、夏場に常温で保存するのは絶対に避けるべきです。

麦茶の主成分である大麦は、お米と同じ穀物であり、デンプンやタンパク質を多く含んでいます。これらの栄養素は健康に良い反面、細菌にとっても好物です。そのため、暑い季節には前日に沸かしておいた麦茶が翌朝には腐ってしまうこともあります。

とろみが出て濁っていたり、酸っぱい匂いや異臭がする場合、その麦茶は腐っているので飲まないでください。また、麦茶には緑茶に含まれる抗菌作用のあるカテキンが含まれていないため、さらにリスクが高まります。携帯用にペットボトルに移して持ち歩く場合も腐りやすいので注意が必要です。

冷え性の発症

麦茶のリスクの二つ目は、【冷え性の発症】です。

麦茶を大量に摂取すると、体温が下がりすぎてしまい、体が冷えすぎることがあります。また、胃液の分泌が抑制され、消化不良を引き起こしやすくなります。

麦茶は冷蔵保存が基本ですが、冷えたお茶をたくさん飲むと当然体温は低下し、胃腸の働きが鈍り腹痛や下痢の症状が現れる可能性があります。

さらに、麦茶にはカリウムが含まれており、利尿作用を持つため、体の熱を排出して冷やす効果があります。暑い夏にはこの効果がありがたいこともありますが、体温が1度下がると免疫力が30%も低下するため、良いことばかりではありません。

代謝が落ちるとエネルギーの生産量が減り、血行も悪くなるため、老廃物が溜まりやすくなります。また、冷たい麦茶を一気に飲むと体のエネルギーを余計に消費し、体力の回復が追いつかなくなることもあります。

喉越しが良いので、ついゴクゴクと飲んでしまいがちな麦茶ですが、冷えは万病の元です。適度な量を心がけ、飲み過ぎには注意しましょう。

太りやすくなる

麦茶のリスクの三つ目は、【太りやすくなる】ことです。「え!?」と思われた方もいるのでは?

麦茶そのものにはジュースや炭酸飲料のようにカロリーや糖質が含まれていないため、飲むだけで太るわけではありません。しかし、麦茶の持つ体を冷やす効果が原因で、太りやすい体質になる可能性があります。麦茶を過剰に飲むことで体が冷えると、血行が悪くなり、代謝が低下します。

代謝が低下すると、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質をエネルギーに変換する力が弱まり、

  • 脂肪を燃焼する効率が低下
  • 皮下脂肪を蓄えやすくなる

といった状況が生じるのです。

ダイエットで効率よく痩せるためには、基礎代謝を上げることが重要です。基礎代謝が高いということは、一度に消費するカロリーが多いということです。しかし、麦茶を飲みすぎると、体が冷えることで代謝が落ち、結果として太りやすい体質になってしまうのです。そのため、麦茶の摂取量には注意が必要です。

残留農薬

麦茶のリスクの四つ目は、【残留農薬】です。

麦茶の原料となる大麦は、過去に残留基準を超えたものが輸入されたことがあります。例えば、2018年にはオーストラリアから輸入された大麦から、アゾキシストロビンが食品衛生法の基準値を超えて残留していることが判明しました。大麦の残留基準値は1キログラムあたり0.5ミリグラムですが、基準値オーバーの大麦には1キログラムあたり2から2.5ミリグラムのアゾキシストロビンが含まれていました。この農薬は、カビなどの菌を抑えるために穀物や野菜に使用されるものです。

アゾキシストロビンは摂取量が少なければ人体に影響はないと考えられており、摂取許容量の0.18ミリグラム/キログラムを超えなければ問題ないとされています。しかし、近年の研究では以下のようなリスクが指摘されています。

  • 肝臓や腎臓に悪影響を与える。 
  • アレルギーの発症、皮膚炎などの症状。

これらのリスクがあるため、完全に安全とは言い切れません。日本では食品衛生法で基準値が定められていますが、EUなどではアゾキシストロビンを含む食品の輸入を禁止するなど、より厳しい規制が取られています。輸入麦には多くの農薬が使われているため、残留農薬のリスクがあることを覚えておく必要があります。

ここまで、麦茶のリスクについて詳しく解説しました。これまで麦茶で健康被害を経験していない方も、万が一の際に対処しやすくなるように、この情報を覚えておいてください。

次に、麦茶を飲むメリットを4つご紹介します。

麦茶のメリット

血液をサラサラにする

麦茶には血液をサラサラにする効果を持つ成分が含まれています。麦茶の香ばしい香りの元となるアルキルピラジンは、血液の流動性を向上させる(さらさら効果)が確認されており、健康維持に役立ちます。

日本人の死亡原因のトップは癌ですが、次いで心疾患や脳血管疾患などの循環器系の病気が多く、血液がドロドロになると血栓ができやすくなり、これらの病気のリスクが高まります。

麦茶を継続して飲むことで血液の流れが良くなるため、健康維持のために麦茶を飲むのは良い選択と言えるでしょう。

ミネラルの補給

麦茶にはカリウム、リン、マグネシウム、マンガン、ナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

ミネラルは、生命維持に必要不可欠な栄養素でありながら、体内で合成することができないため、食物から摂取する必要があります。熱中症対策に麦茶が良いとされる理由も、これらのミネラルが含まれているためです。熱中症は、暑さによって体内の水分や塩分のバランスが崩れた状態で、汗をかくことで塩分やミネラルが失われ、体の調整機能がうまく働かなくなります。この状態が続くと、体温が上昇して熱中症になりやすくなります。麦茶は失われたミネラルを補給し、体を冷やす効果もあるため、熱中症対策として非常に有効です。

ノンカフェイン

麦茶はカフェインを含まないため、妊娠中の方や幼児も安心して飲むことができます。

妊娠中は、健康維持のために必要なミネラルの摂取量が増えますが、麦茶にはこれらのミネラルが豊富に含まれているため、飲み物から効率よく摂取できるのがオススメポイントです。しかし、飲み過ぎや冷たい麦茶の摂取は下痢を引き起こしやすくなるため、こまめに適量を飲むことや、温かい麦茶を選ぶなど、飲む量や飲み方に注意することが大切です。

老化の予防

麦茶には抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれており、これによって細胞の老化を防ぐことができます。

抗酸化作用自体は緑茶に含まれるカテキンが最も優れていますが、麦茶はカフェインを含まないため、誰でも時間を問わずに飲めるのが大きなメリットです。

体内の活性酸素を除去する抗酸化作用は、老化の予防だけでなく、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。人が1日に摂取すべき水分量は約2リットルですが、麦茶は1.5リットルを目安に飲むと健康に良い効果が得られます。

安心して麦茶を飲む方法

水出し、または急冷で作ること

麦茶は腐りやすいため、水出しで作るか、煮出した後に急冷すると細菌の増殖を抑えることができます。

実験によると、

  • 煮出して粗熱を取ってから冷蔵庫に入れたもの
  • 水出しで作ったもの
  • 煮出して急速冷蔵したもの

を比べた場合、いずれも3日目までは細菌の増殖に問題がありませんでしたが、3日目以降に差が出始めました。

煮出して粗熱を取ってから冷蔵庫に入れる方法は、一度煮沸することで細菌が死滅しますが、3日目から細菌の発生が増え始め、5~6日目には1ミリリットルあたり100,000を超え危険な状態になります。水出しも4日目から細菌が増殖し、8日目には危険ゾーンに入りますが、煮出して粗熱を取る方法よりも保存可能日数が長いです。

煮出してから急速冷蔵する方法は、9日経ってもほとんど細菌が検出されないため、手間はかかりますが最も安全な作り方と言えます。ただし、どの作り方でも麦茶のパックを入れっぱなしにすると、細菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。

濃い味が好きでパックを入れっぱなしにしている方もいるかもしれませんが、パックを入れたままにすると苦味やえぐみが出たり、雑菌が繁殖しやすくなりますので、好みの味になったら取り出すようにしてください。時期や家族の人数によって麦茶の消費量は異なると思いますが、どの作り方でも麦茶は4日目までに飲み切るようにすると安心です。

添加物の有無

麦茶を選ぶ際には、添加物が入っていないものを選ぶことが重要です。

ペットボトルの麦茶には、酸化を防ぎ品質を維持するために酸化防止剤が含まれていることがあります。これらの酸化防止剤としてビタミンCが使用されることが多いですが、このビタミンCは人工的に作られたものであり、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。天然のビタミンCにはがん細胞の活性を抑える酵素が含まれていますが、人工的に作られたビタミンC(L-アスコルビン酸)は逆にがん細胞の活性酵素を発生させる危険性が指摘されています。

飲んですぐに影響が出るわけではありませんが、長期間にわたって飲み続けると健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。健康を意識するなら、添加物の入っていない麦茶を選ぶことをおすすめします。

有機JASマークの有無

原料の大麦の残留農薬が気になる方は、有機JASマークが付いた麦茶を選ぶようにしましょう。

JASマークは日本農林規格に適合した商品に付けられるもので、複数の種類がありますが、有機JASマークは特に厳しい基準をクリアした商品に付けられます。

有機JASマークを取得するには、播種・定植前2年以上(多年性作物の場合は収穫前3年以上)、原則として化学肥料や農薬を使用しないことが条件となっています。より安全に麦茶を楽しみたい方は、このマークを目印に麦茶を選ぶと良いでしょう。

おすすめの麦茶はどれ?

国太楼

【有機麦茶】有機大麦を使用した国太楼の麦茶パックは、安心のJAS規格商品です。

オーガニック麦茶の中でも圧倒的なコスパを誇り、その香ばしい味わいに魅了されたリピーターが多くいます。水出しでも煮出しでも美味しい麦茶を作ることができ、一度飲んだら他の麦茶では満足できないという声も多いです。

はくばく

【子供喜ぶ麦茶】 国産の大麦を低温でじっくり焙煎した「子供喜ぶ麦茶 はくばく」は、大麦の苦味やえぐみが少なく穀物本来の甘みと香ばしさがあります。

国産大麦を使用し、原料から生産まで自社で厳格な検査を実施しているため、安心して飲むことができます。さらに、1歳以下のお子様も安心して飲める乳児用規格適用商品なので、家族全員で美味しい麦茶を楽しむことができます。

アサヒ飲料 六条麦茶

お茶を作るのが面倒な方には、添加物の入っていないアサヒ飲料の六条麦茶がおすすめです。麦の味が強く、やかんで作ったような風味が楽しめます。酸化防止剤や香料が不使用なので、安心して飲むことができます。店頭でも購入できますが、Amazonでラベルレスのものをお得に購入できるので、継続して飲む方におすすめです。

麦茶を飲むメリット

  1. 血液をサラサラにする
    • 麦茶に含まれるアルキルピラジンが血液の流動性を向上させ、循環器系の健康をサポートします。
  2. ミネラルの補給
    • カリウム、リン、マグネシウム、マンガン、ナトリウムなどのミネラルが豊富で、熱中症対策にも効果的です。
  3. ノンカフェイン
    • カフェインを含まないため、妊娠中の方や幼児も安心して飲めます。ミネラルの摂取にも適しています。
  4. 老化防止
    • 抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれており、細胞の老化や生活習慣病の予防に効果があります。

安心して麦茶を飲むために

  1. 水出しまたは急冷で作る
    • 麦茶は腐りやすいため、水出しや煮出し後の急冷が細菌の増殖を防ぐために有効です。
  2. 添加物が入っていないものを選ぶ
    • 健康を意識するなら、酸化防止剤などの添加物が入っていない麦茶を選びましょう。
  3. 有機JASマークで選ぶ
    • 有機JASマークが付いた麦茶は、化学肥料や農薬を使用していないため、より安全に楽しむことができます。

まとめ

今まで価格だけを見て麦茶を選んでいた方も、一度他の麦茶に挑戦してみてください。違いに感動するかもしれません。

麦茶、ウーロン茶、緑茶、ルイボス茶など、ご家庭で飲むお茶には多くの種類がありますが、ノンカフェインでミネラルが豊富な麦茶は、世代を問わず安心して飲むことができる健康茶です。長らく麦茶を飲んでいなかった方も、これを機にまた麦茶を飲んでみるようおすすめします。

この夏の冷たい麦茶ライフを楽しみましょう。

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