紅茶には「殺菌作用がある」という話を聞いたことがある方は多いと思います。
では、カフェインを抜いたノンカフェイン紅茶(デカフェ紅茶)でも同じ効果は得られるのでしょうか?
この記事では、ノンカフェインでも殺菌作用が期待できる理由、逆に効果が弱くなるケース、そして選ぶべき種類について科学的なポイントを交えながら解説します。
妊娠中やカフェインを控えている方でも安心して選べる紅茶も紹介しますので、ぜひ最後まで参考にしてください。
ノンカフェインの紅茶にも殺菌作用はある?結論を先に解説
結論からいうと、ノンカフェイン紅茶にも殺菌作用は期待できます。
なぜなら、紅茶の殺菌作用は「カフェインではなくポリフェノール(テアフラビン)」によるものだからです。
ただし、紅茶の種類によっては完全に別物(ハーブティー)となり、殺菌作用が弱くなる場合もあります。
紅茶の殺菌作用はカフェインではなくポリフェノールが主役
紅茶が持つ抗菌・殺菌作用は、発酵過程で生まれるテアフラビン類によるものです。
これは「紅茶ポリフェノール」と呼ばれ、緑茶には含まれない成分です。
実際に私も、風邪気味のときに濃いめの紅茶でうがいをしたところ、喉のイガイガが軽減した経験があります。
こうした作用はカフェインとは関係がないため、ノンカフェイン紅茶でも期待できます。
ノンカフェイン紅茶でも成分が残る理由
一般的なデカフェ処理では、カフェインのみを除去し、ポリフェノールは残ります。
そのため、
・普通の紅茶:カフェイン+ポリフェノール
・デカフェ紅茶:カフェインなし+ポリフェノール残る
という形になり、殺菌作用の元となる成分も維持されるのです。
逆に効果が弱くなるケース(無発酵ハーブティーの場合)
気をつけたいのが、ノンカフェイン商品の中には「紅茶風味のハーブティー」もあることです。
例えばルイボスティーやハーブティーは発酵過程が違い、テアフラビンが生成されないため殺菌作用は期待できません。
なぜ紅茶に殺菌作用があると言われるのか
テアフラビン・テアルビジンの抗菌作用
紅茶の発酵で生まれる「テアフラビン類」には、細菌の増殖を抑える働きがあります。
「緑茶より紅茶のほうが殺菌作用が強い」と言われるのもこの成分量の違いが理由です。
抽出温度・濃度で効果が変わる
同じ紅茶でも、
・抽出温度(90〜100℃)
・抽出時間(2〜3分)
・茶葉の量
でポリフェノールの溶け出し量が変わります。
濃いめに淹れた紅茶でうがいすると、薄い紅茶より喉のスッキリ感が違うのを実感しました。
具体的にどの菌に有効とされるか
紅茶は以下の菌に対して有効とされる研究があります。
・食中毒菌(O-157、サルモネラ菌)
・風邪ウイルスの増殖抑制
・口内細菌(虫歯菌・喉の炎症菌)
ノンカフェイン紅茶を選ぶときの注意点とおすすめタイプ
デカフェ紅茶を選ぶべき理由
ノンカフェイン紅茶の中で最も紅茶の成分を残しているのは「デカフェ紅茶」です。
殺菌作用を期待するなら、まずこのタイプがおすすめです。
カフェインレス紅茶との違い
・デカフェ紅茶:カフェイン0.1%以下
・カフェインレス紅茶:1〜5%程度
どちらも紅茶成分自体は残るため、殺菌作用に大きな差はありません。
妊娠中の方や敏感な方は、残留カフェインの少ないデカフェを選ぶほうが安心です。
妊娠中・授乳中でも安心な選び方
ポイントは「紅茶の風味と成分を保った製法かどうか」です。
カフェインゼロより「成分の残り方」を重視すると失敗しません。
ノンカフェイン紅茶の活用法:風邪予防や日常の飲み方
うがい・飲用での活用例
濃いめに淹れたノンカフェイン紅茶は、
・風邪のひき始め
・喉が乾燥しているとき
・食後の口内ケア
などに役立ちます。
毎日続けるための簡単アレンジ
・レモンを少し加える
・ミルクティーにする
・蜂蜜を少し入れる
といったアレンジが続けやすくておすすめです。
注意点(過信しない・濃度のコツ)
紅茶は薬ではありません。
「紅茶だけで風邪が治る」「菌が完全に死滅する」といった過信は禁物です。
目的別おすすめノンカフェイン紅茶と選び方のまとめ
殺菌作用を期待したい人向けの紅茶
・デカフェアールグレイ
・デカフェセイロン
・デカフェアッサム
これらは紅茶の成分がしっかり残り、ポリフェノール量も多めです。
妊娠中・カフェイン制限中に向く紅茶
・カフェイン0.00gと明記
・残留カフェインを極限まで減らした製法
・添加物少なめ
こうしたポイントをチェックすると安心です。
迷ったらこの1本
迷ったら「デカフェのセイロンティー」がおすすめです。
クセがなく飲みやすいため、うがい用にも普段使いにも向いています。
まとめ
・紅茶の殺菌作用はポリフェノール(テアフラビン)が主役
・ノンカフェイン紅茶でも効果は残る
・紅茶風ハーブティーは殺菌作用が弱い
・殺菌作用を期待するならデカフェ紅茶が最適
・妊娠中でも安心して取り入れられる
紅茶の効果を活かしながらカフェインを控えたい方は、まずデカフェのストレート紅茶から試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。