「GoogleドキュメントやGmailを毎日使っているし、AIもGeminiに一本化してChatGPTを解約しようかな?」 そう考えている方は多いはず。特に2025年、Geminiのカスタム機能「Gems」が登場し、ChatGPTの「GPTs」と同じようなことができるようになりました。
しかし、「自作したAIをクライアントに販売したい」と考えているなら、安易な一本化は危険かもしれません。今回は、両者の決定的な違いを「販売」と「コスト」の視点で解説します。
1. GemsとGPTs、機能的な「共通点」と「違い」
まず、特定の役割を持たせたチャットボットを作れるという点では、両者はほぼ同じです。
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共通点: 独自の指示(プロンプト)設定、PDFなどの資料読み込み。
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Gemsの強み: Googleカレンダー、Gmail、Googleドライブとの強力な連携。
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GPTsの強み: 外部アプリとつなぐ「Actions」機能の豊富さと、公開マーケットの存在。
2. クライアントに「販売」するなら知っておきたい「壁」
ここが最も重要なポイントです。
- ChatGPT (GPTs):あなたが作ったツールのリンクを送れば、クライアントが無料ユーザーでも使うことができます。「まずは無料で試して」という営業スタイルが可能です。
- Gemini (Gems):現時点では、共有された側(クライアント)も月額2,900円の「Google AI プレミアム」に加入していることが前提となります。
3. 料金プランのシミュレーション
現在、Google One(2TB)を契約している方がアップグレードする場合のコストを確認しておきましょう。
| 項目 | 現在のプラン | Google AI プレミアム |
| 月額料金 | 約1,450円 | 2,900円 |
| 主な特典 | 2TBストレージ | 2TB + Gemini Pro 3 (Advanced) |
ChatGPT Plus(約3,000円〜)を解約すれば、トータルの出費は月間1,500円ほど抑えられますが、その分「GPTsの販売市場」を手放すことになります。
4. 結論:あなたは解約すべきか?併用すべきか?
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ChatGPTを解約していい人:
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AIは自分の業務効率化(特にGoogle連携)にしか使わない。
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クライアントへのAI提供は、個別の「環境構築コンサル」がメイン。
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ChatGPTを継続すべき人:
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自作AIを不特定多数の個人やマイクロ法人に「ツール」として売りたい。
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「無料お試し」を入り口に集客したい。
自分で使うのか、クライアントに売りたいのかによっても変わってきそうです。
サポート
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【まとめ】
Gemini Pro 3(Gems)は非常に強力ですが、「販売プラットフォーム」としてはまだChatGPTに軍配が上がります。
まずはGoogle AI プレミアムの1ヶ月無料トライアルを使い、自分のGemsを無料アカウントに共有して「相手からどう見えるか」をテストしてみるのが、失敗しない唯一の道と言えそうですね。
私も、まずは1ヶ月間は無料トライアルで試してみたいと思います。