車両無過失事故に関する特約

10年以上前に東京海上日動が発売した「等級プロテクト」特約。この特約は、かなりの優れもので、契約者からの評価も高い特約でした。どんな特約かというと、保険を使っても次年度等級が下がらないという特約です。通常、事故で保険を使うと、次年度更新のときに3等級ダウンして、その分保険料が高くなります。ですが、「等級プロテクト」に加入している人の場合、保険を使っても、次年度等級が下がらず、同じ等級で契約できるのです。




等級プロテクトは今もあるのか?

ところが、この特約。支払が多過ぎたせいか、特約部分の保険料が値上がりしていって加入する人がほとんどいない状態になってしまいました。そしてとうとう、この特約がなくなってしまった保険会社もあるんです。もしまだ契約できるとしても保険料が非常に高いので、以前のようなメリットはあまりなくなってしまいました。

そこで、保険会社は、「等級プロテクト」に替わる特約を発売しました。保険会社によって名称は違いますが、それは「車両無過失事故に関する特約」と呼ばれる特約です。それは、車対車の事故で、自車には過失がないと判断された場合に通常3等級ダウンする事故が、等級がダウンしないというもの。

これは、たとえば、自車が赤信号で追突されてしまったという場合で、かつ相手が任意保険に加入していなかったという場合などに役立つ特約です。これまでは、そのようなケースでは事故の相手に全額を補償してもらえるケース。

ですが、相手が保険に入っていない場合、修理代をすぐに払ってもらうことは期待できません。その場合、いったんは自分が入っている自動車保険の車両保険から修理をすることになります。そうすると、車は確かに修理はできるのですが、車両保険を使ったということになりますから、次年度更新の際には3等級ダウンするため、保険料があがっていたのです。

ですが、この特約ができたことにより、自車の責任がないことがはっきりしているケースでの車と車の事故で、かつ相手が確認できる場合には、車両保険を使っても等級がダウンしないのです。

これまでは「等級プロテクト」が付いている場合のみ等級ダウンせずに済んだわけですが、これからはこの特約でもそれが可能になります。

さて、この補償を用意している保険会社はいくつかあります。東京海上日動や損保ジャパンなどですが、特約として追加保険料を支払わなければならない保険会社と、標準の補償内で(つまり「普通約款」で)補償されている保険会社があります。

あなたの入っている保険には、この「車両無過失事故に関する特約」は付いていますか? なかなか便利な特約ですのでぜひ確かめてみてください。