次年度の保険料があがるか下がるか

自動車保険の等級制度は長い間、自動車保険を掛けていた人で、しかもずーっと無事故を続けてきた人にとって非常にありがたい制度です。

この「自動車保険の等級」ですが、初めて自動車保険に入る人は何等級かご存知ですか? 

それは、6S等級です。1等級ではありません。そして、一年間保険を使うような事故がなかったら、翌年度の契約時に等級が一つ上がって7F等級になります。




ところが、事故で保険を一度使うと、翌年の更新時に3等級ダウンします。3年かけて一つずつあがってきたのに、事故で保険を使うと一気に3つもダウンするんです。そうなると、保険料はどれくらい高くなるのか?

こちらの表は、自動車保険の等級を図にしたものです。

等級表

しかも、事故で保険を使ったら、翌年から3年間(もしくは1年間)は「事故有係数」というものが付きます(事故有係数についての説明はコチラの記事で解説していますのでご覧ください)。

たとえば、20等級(63%割引)の人が対物事故を起こして保険を使った場合、翌年の更新時には3等級ダウンした17等級になります。しかも「事故有適用期間3年」というおまけまで付いてきます。

つまり、17等級の下の段である38%割引になるということです。

金額にするとどれくらい高くなるのでしょうか? 

仮に、保険料が100,000円だったとします。20等級で63%割引の人は、100,000円から63%割引となる37,000円であるとしましょう。では、その人が保険を使ったら、翌年の保険料はいくらになるでしょうか。

それは、100,000円から38%割引となる62,000円になります。その差額は、37,000円−62,000円=25,000円です。

しかも、その差額は一年に限ったものではありません。対物事故の場合ですと、3年間も「事故有適用期間」に縛られますから、2年目は、上記の計算ですと、40%割引である60,000円となります。3年目は、42%割引である58,000円です。

そのようにして計算すると、3年間で合計69,000円も余分の保険料を支払うことになってしまいます。

ただ、これはもともと保険料が安い最高等級の20等級で計算した場合の話です。もしこれが、もっと割引のない等級であれば、その差額はもっと大きな金額になります。

なので、もし保険を使わなければならない金額が10万円以下であるなら、保険を使わずに自腹(貯金から)で支払ったほうがよいかもしれません。

参考までに、「保険を使う」というのは、いくら払われたかはまったく関係がありません。事故の相手に払った額が多くても、あるいは少なくても「保険を使った」なら、次年度の等級と保険料はかわってきます。

支払った額が小さいから、等級は下がらないということはありませんし、逆にたくさん払われたから保険料もすごく高くなる・・・というわけではありません。